躍進中の出版社の人員拡大にともなう移転。

出版業の多岐に渡る執務内容やさまざまな来客に対応できるゾーニングと、創造心を刺激する楽しく明るいデザインが望まれました。

そこで、オフィスのほぼ中央に細長い島状のミーティングスペースを配置し、手前側の来客エリアと奥側の執務エリアをゆるやかに仕切るプランを採用。ゆるい曲面の壁と注意深く設けた大きめの開口部が、インテリア風景の変化を生み出しています。

思いついたら気軽に立ち寄って打合せができるカジュアルなミーティングスペースを中心に、落ち着いた雰囲気のエントランス、ギャラリーのある長い通路、桜並木が見える離れのような会議室、広く明るい執務スペースなど、さまざまな場所が展開する楽しいオフィスになりました。

明るいオフィスにしたいんだ、と。どんなオフィスにしたいですか?という漠然とした問いに、即座に力強くお答えいただいたのが印象的でした。ところが、面積が広くなったぶん、窓から遠いところはいままでより暗く感じてしまう…。この課題を抱えるところから設計がスタートしました。 担当者の方と話しているうちに、本当に様々な方が働き、様々な方がおとずれる会社なんだとわかってきました。だったら、オフィスにもいろいろな場所をつくろう。

明るい場所も暗い場所も広い場所も狭い場所もあって、でも全体としては明るく楽しいオフィスにしよう。そういう方向で一致。オフィスの真ん中にミーティングスペースを配置するプランが、自然に生まれました。

島のようなミーティングスペースが空間と光をゆるやかに分節し、変化に富んだいろんな場所を周囲に生み出します。

株式会社WAVE出版
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エントランスは、ミーティングスペースによって窓からの光が遮られた、明るさの抑えられた空間。木の壁と色温度の低い照明で落ち着いた雰囲気に仕上げています。ミーティングスペースの隙間から漏れる光が、向こう側に明るい空間があることを感じさせます。

右を向くと、ゆるやかなカーブを描く長い通路。奥の明るい光に導かれるように、ワインレッド色の壁と新刊本が並んだ陳列棚に沿って進んでいくと、桜並木の見える会議室にたどり着きます。

ミーティングスペースの向こうは、窓からの光と間接照明で照らされた、広めの執務スペース。前のオフィスと違って、空が見えないことが、気になっていました。すこしずつ違う青色で彩った壁やガラスや照明器具は、壁の向こうの青空をイメージしています。

これらの場所を内側からかたどるミーティングスペースは、光と視線の制御装置として、なにより、みんなが集まってなにかを生み出す創造の場所として、文字通りオフィスの中心に存在しています。

考え事をしながら中を散歩したくなるような、楽しいオフィスになりました。

 

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株式会社WAVE出版 様

業種:
非公開
予算:
非公開
面積:
非公開
人数:
非公開
エリア:
東京都
工事内容:
非公開
工事エリア:
非公開
イメージ:
モダン
     設計:
五十嵐冬人建築事務所

担当者からの一言

8年近く担当させて頂き、昨年はベストセラーが何冊も出て、新聞広告や吊革広告で見かける度、自分の会社の様に誇らしく思っています。

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